山ガールがあるなら”旅ガール”があっても良いじゃない?

40を過ぎてから一人旅とかソロキャンプとか趣味に費やす時間が増えました(いずれもボッチな趣味ですが…)。
『ヤマノススメ』『ゆるキャン』『山と食欲と私』なども愛読している私ですが「山×女子で需要があるのなら、旅×女子でも需要があるんじゃない?」そんな思いで、この企画を起こしてみました。

というわけで『タビジョ(仮)』です。実はこの企画、「キャラIP展開を軸にして何かCGM(利用者が参加してコンテンツを盛り上げていくサービス)が起こせないか?」というテーマで、2年ほど前に起案したスマホアプリの企画です。最近いろいろ思うことがあって更新してみました。

旅の物語は面白い!

そう、旅の物語は面白いのです。近所の図書館で一番借りられている本は旅行関連の書籍(たぶん『地球の歩き方』とかガイドブックの類)というデータがあります。主観の物語にせよ客観のガイドブックにせよ、旅を妄想するという意味ではその効果は同じです。

しかしながら人は容易に旅に出られません。そこでその“旅欲求”を肩代わりするキャラをたてて、その旅路を垣間見るコンテンツをつくろう!というのが立案のきっかけです。しかも、そのキャラはなるべく応援したくなる存在であってほしい!ということで“旅”×”女子”=”タビジョ”というわけです。

少女の旅の1ページに介入

プレイヤーは客観的立場で、登場キャラの旅に”介入”します。

少女と出会い、自分の住む街を案内し、そして別れ、改めて再開…という流れを通して、プレイヤーから様々な街のローカル情報を集めて、ウラで(観光)情報メディア化させていくという算段です。

48人の少女 それぞれの旅の物語

全国全都道府県出身のキャラが登場します。基本オリジナルキャラですが、既存キャラとコラボや、アプリ用にご当地キャラを起こしてもらうといったBtoG展開も期待。

それぞれのキャラにはそれぞれの出身地(スタート地点)、目的(各地を巡りながら集めている情報(例:グルメ、観光、歴史など))、行先(中継地)があり、出会ったキャラによって様々なコミュニケーションが発生します。

(ここから先はざっくりと触りだけ説明)

旅をサポートすることで少女の旅路は続く

ゲームの目的は、少女の旅路をサポートして「旅路(一本線)を描き続ける」ことです。(『鉄腕ダッシュ』のソーラーカーの旅みたいなものですね)

プレイ(キャラへのサポート)が、旅を続けるためのパラメータに還元され、移動力を高めたり関所を超えられる様になったりして、旅路(一筆書き)は続きます。プレイヤーはその見返りとして、定期的に送られてくる彼女からのお便り(旅の思い出)や各地の特産物をコレクト。そんなコミュニケーションを通して彼女との親密度を深めよう!ってのがパーソナルな楽しみ方です。

ライフスタイルと連動した楽しみ方

このアプリはGPS機能を使います。プレイヤーの生活空間(ロケーション情報)やソーシャルでつながっているプレイヤーの生活空間が大きな意味を持ちます。かるく触れますと…

①近くに立ち寄った少女と出会って一緒に行動して街を紹介して思い出作って
③彼女の目的地(方向)に適合したフレンドを紹介して
④ゴール(中継地)に着いたらまた再開して、やがて親密度は深まり…

…こんなプロセスです。

この「街を紹介する」という行為の中に様々なローカル情報のインプットがあるのですが、あるプレイヤーがインプットしたローカル情報は、ソーシャルの流れに乗り、別のプレイヤーにオリエンテーリング・宝探し的なクエストを提供します。

パーソナルからソーシャルへ

本コンテンツは基本FtoP(アイテム課金)の企画です。

少女の旅路(一筆書き)は地図上で確認できて、そのライン上の自分やソーシャルで繋がったプレイヤーの貢献度が視覚化されます。また少女からのお便りで、(他のプレイヤーから仕入れた)様々な土地のローカル情報を得たりして楽しみます。

キャラへの愛着というパーソナルな達成感は、やがてソーシャルを介したプレイヤー間コミュニケーションやCGMへの貢献という自己顕示欲へとスライドしていきます(となる様にプレイヤー相互評価によるゲームパラメータへの還元が存在)。キャラへの愛情還元→発信の機会増加→ソーシャルへの貢献→承認欲求を満たす…といったプロセスの中にマネタイズが介入します。

もしCGMとして想定以上の盛り上がりを見せるなら、そこは切り離して広告収入ベースのサービスを展開するもありです。初めからそっちを狙うのではなく、最初はあくまでキャラものとしてターゲットを絞った展開を想定しています。

あとがき

“旅”・”観光”といったマス向けのモチーフに対して”キャラもの”というニッチなジャンル(?)は、いわゆるアダプターからマジョリティへの溝を超えられないのではないか?と単純に思い、一度は思考を止めた企画です。

しかし最近『ゆるキャン△』を読んで素直に純粋に面白いなーって思ったこと、この(ゲーム)業界意外とアウトドア好きが多いんだなーと実感したこと(業界人に多いならユーザーにも多いはずっ!)、『旅かえる』の様に”受け身な形”でライフスタイルに溶け込むアプリが意外とアリだなーと思ったことなど、いろいろ考えることがあって企画を更新してみました。

こんな感じで、気になったこと、思いついたネタをこのサイトで紹介していければと考えれています。最初の1本目なのでちょっと毛色の違うユニークなネタの方が良いかなーという思いこの企画を紹介しましたが、普通にゲームゲームしたネタもありますよw。まあ俳句や川柳をモチーフにしたゲームを昔世に出したこともあるので、こういうのも自分的には全然アリな企画です(キリッ

今後も定期的に紹介していくので、ご意見ご感想、或いは扱ってほしいネタなどコメント頂ければ幸いです。(森本)

《引用作品》
・『深夜特急』(沢木耕太郎著)
©SHINCHOSHA
・『旅ガール、地球3周分のときめき』(田島 知華著)
© 2011 Kosaido Publishing Co.,Ltd.
・『旅かえる』
© Hit-Point
・『地球の歩き方』
© Globe-Trotter T & E Inc. © Diamond-BigCo., Ltd.
・『山と食欲と私』(信濃川日出雄著)
Copyright 2016 SHINCHOSHA
・『ヤマノススメ』(しろ著)
Copyright EARTH STAR Entertainment.
・『ゆるキャン△』(あfろ著)
©HOUBUNSHA CO.,LTD

《参考イメージ》
・Iris アイリス (Sony Music)
http://www.irisofficial.com/
・『全国萌えキャラフェスティバル2014』(岐阜県大垣市主催)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1402/20/news066.html5/
・『ソーラーカーの旅』 鉄腕ダッシュ(ntv)
http://www.ntv.co.jp/dash/solar/

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